kreticent’s blog

生きるのが下手な男の手記。

静かな反撃の形

 なんとも表しがたい気分の月曜日。

 

 昨晩届いた「結構大事な連絡」が、たまに触れていた「決着」の連絡だったわけですが、なんというか、思いのほかここまで長かったなぁって。

 ふと振り返れば、メンタルをぶっ壊された日からは2ヶ月半、さらに追い打ちを食らってからはもうすぐ2ヶ月という具合でした。

 本当に、早いものですね。

 これ立て直すのにどんくらいかかるんだろう…って当時は不安に思っていましたが、ひとまず3か月まではかからなそうで、比較的軽傷で済んだのかな?と思います。

 

 何でもそうだと言うわけではありませんが、時間が解決してくれるものってやっぱりあるみたいです。まぁ、後からぶり返したら笑えないですけど…。

 

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 どうしようもないくらい、油断したら感情が爆発しそうになるくらい人に腹が立ってしまった時、世の人々はどう振舞うのでしょうか。

 構わず爆発させるでしょうか。まずは鎮めようと試みるでしょうか。

 この辺りは結構、個人差があるんじゃないかと思います。我慢強さですとか、感情を表に出すことへの好き嫌いですとか、判断基準に作用しそうな要因がいくつかあるかと思いますから。

 

 私は基本的に、どうにかして鎮めようとする傾向にあるみたいです。

 

 まず、感情を爆発させることが好きじゃない。苦手でもありますが。

 こういう特殊なケースに限らず、日常でも感情を出すことが下手です。なんだろう、子供の頃からなのですが、どうにも表現しがたい抵抗感が付きまとう感じですね。

 単純に嫌なのか、他人に自分をさらけ出すことが恥ずかしいのか、自分でも理由はよくわかっていないです。けれど、なんか不思議と詰まる感じがするのです。

 

 そして、無意識に抑え込む癖がついてしまっている。

 これは過去に触れたような気もしますが、昔からそういう生き方をしてきたせいで体に染みついちゃっているようです。感情が湧き上がるのが遅い~みたいなことをどっかで書いた気がしますね。

 

 でもってもう一つ、私の場合ですと「自分はアイツと同類になりたくない!」というプライドみたいなものがあるような気がしています。

 

 何か酷いことをされた時、思わずやり返したくなる瞬間的な感情ってありますよね。

 例えば一方的にぶん殴られたときに「なんだテメェ!」って立ち向かいたくなってしまう気持ちであったり、不愉快なことを言われたときに嫌味を返したくなる気持ちであったり、そういうもの。

 私自身、そういう経験は勿論ありますのでなんとなく理解できます。なんかこう、自分だけが嫌な思いをするのがシャクといいますか…。笑

 

 ただ、そこですぐにやり返すか?といったら、私はひとまず一瞬、踏みとどまることが多いですね。ごく稀に我慢できずお漏らしすることもあるけど…

 

 例えば、どうしようもないクズが目の前にいて、クズ行為を被ったとしましょう。

 勿論そんなことされたらムカつきます。ぶっ飛ばしてやりたくなります。笑

 けれど、そこで安易に同レベルの行為を相手にお返ししてしまうと、何と言いますか、自分も目の前のクズと同類になってしまうような気がしてしまうのです。それが嫌なんだと思う。

 

 別に、いわゆる「やられたらやり返す」の精神が間違っている…とは思いません。やられる一方っていうのは苦しいだけですし、場合によっては立ち向かう精神が必要だと思います。正当防衛なんかは特にそうだね。

 なのですが、いくら反撃が目的だったとしても、仮にそこで相手(クズ)と同レベルの低俗な行為に走ってしまうと、自分も相手に引きずられるように成り下がってしまうような気がして、ちょっと心地が悪い。

 だからこそ、理想論として「自らの品位が傷つかない反撃」を模索したくなっちゃいます。…こう書くと、ちょっと欲張りさんかもですね。

 

 こういう事をできる人の中には本物の「聖人」も紛れておりますが、私は少なくともそんなんじゃないです。

 相手と違って自分は正当な手段で立ち向かうことにより、反撃それ自体の効力に加えて、自分と相手を相対的&客観的に見た時に「テメェの方がクズだよな?」と知らしめられる状況を作り上げる。それによって、追々ささやかな愉悦に浸るのです。

 これはある種の自己満足に過ぎませんが、そういう思考で一瞬踏みとどまり反撃の手段を探る、という側面も私にはありますね。考え方がちょっと汚いでしょう?(笑)

 でもこれって、意外と周りからは「立派な人」と見られることがそれなりにあるみたいなんですよね。不思議だ…。

 

 雑に言えば、私は結構プライドが高いんだと思います。普段おとなしくしてるくせに…。

 

 まぁコレ、実際は理想論にすぎなくて、結構難しいんですけどね…。

 良い反撃が見つからないまま結局泣き寝入り~みたいなことだって当然あります。そういうリスクも孕んでいるのですが、それでも私はそっち寄り。

 たとえ反撃に至らなくても「私はあんなクズとは違う」という自尊心のようなものは持ち続けていられますから。辛くても苦しくても、それが心の支えになってくれることだってあります。

 もちろん耐えきれず壊れちゃったら論外なので、そこは注意が必要ですが…。

 これからも無理のない程度に、そういう意識を持ち続けていたいなと私は思ってる。

 

 それはそれとして、突発的な怒りって数秒置くと治まるものもあるって聞きます。

 あんまり怒り散らしているといずれ周囲から冷ややかな目で見られるようになってしまったりするので、数秒の間を置く、ってのはここまでの話抜きで大事なのかなって。

 ガーって頭に血が上ったときは、ひとまず時間や距離を置いてみて、それでも消えない正当な想いであれば正当な形で発散する、ってのが一つのいい形なんじゃないかなと個人的には思っています。

 経験上、あまり感情に支配されてしまうと相手を説き伏せるのだってうまく行かないことが多いですから。しっかり整えて、万全の状態で叩きのめしたいですね。笑

 

 逆に私は怒ることが少ないので、珍しくちょっとムスっとして発言しただけで怯えられたりとかしましたね。それもそれで面倒ですけど…。

 何事も、程々が一番かな。

 

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 あーあ。

 私にとって、信頼していた相手をクズだと認識するのって、なんやかんやちょっと辛いんですよね…。だるいというか、しんどいというか、気分悪いというか。

 ま、こればかりは割り切るしかないんですけどね。

 

 私は何も悪いことをしていないし、何の非も抱えていない。

 やれることは全部やったし、しんどかったけど初志と信念は貫いた。だから自分を悪く思うことなんて何もないよね。って、そう言い聞かせる。

 それが出来る状況に持っていくためにここまで頑張ってきたんだから。ここからは前を向きたいね。

 

 そんな独り言をぼやきつつ、ひとまずはまた一週間しっかり生きていこう。

 なんか無駄に長くなっちゃったな。仕方ないか…。