kreticent’s blog

生きるのが下手な男の手記。

将来の夢はXXX

 世間一般にはゴールデンウィークが終わる絶望の日曜日。

 まぁ、私みたいな日程の人からすればもはや普通の日曜日なのですが、なんだか憂鬱な気分に陥っている人も多いかもしれませんね。

 

 今日も今日とて、プロセカのストーリーに浸っていた時間が多かった私です。

 うーん、そうだな…。じゃあ、今日は私がニーゴのストーリーにシンパシーを感じてしまうって話を書き殴ってみようかな。ノープランで。

 あまり意識しておりませんのでどうしても多少のネタバレが含まれるとは思います。ので、あまり触れたくない方はブラウザバックを推奨いたします

 

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 プロセカ(プロジェクトセカイ)の世界にはゲームオリジナルのユニットが5組存在しております。そして、そのそれぞれのユニットについて、導入ともいえる「メインストーリー」があるほか、定期的に開催されているイベントを通じて「イベントストーリー」という形でその後の話が少しずつ展開されております。

 これは私の個人的な感想ですが、この各種ストーリーがそれぞれ非常に出来が良く、最近とても楽しませていただくとともに、時に感動し、時に深く考えさせられ、時に心を揺さぶられる近日を送っております。笑

 で、5つあるユニットの1つに「25時、ナイトコードで。」というユニットがあり、こちらの略称として「ニーゴ」という表現を用いております。

 

 さて、このニーゴのストーリーですが、ほかのユニットと比べるととにかく非常に重たいお話となっております。

 4人のメンバーがそれぞれ過去に大きな苦しみや悲しみ、痛みや絶望を抱えており、深い絶望の中にいる。そんな生きづらい中で、時に消えたいと思いながらも生き続け、そして、それぞれが答えや救いを心のどこかで探し求めている…ように見える。

 そんな4人が同じ音楽サークルのメンバーとして集い、互いに少しずつ交わりあう中で展開される、そんな物語となっております。

 

 その中の一人に「朝比奈まふゆ」という強烈なキャラクターがおります。

 学校では文武両道の「優等生」。家族も含め周囲からの信頼は厚く、実際に当人も非常に優秀で、おそらく多くの才能に満ち溢れているすごい人物です。

 が、過干渉な両親や周囲の期待に応えようとし続けた結果なのか、優等生としてのにこやかな姿の裏で、いつしか「自分」というものを見失い、心も見失い、好きなことも嫌いなことも料理の味もわからなくなってしまうくらい、深い深い闇に囚われてしまっている人物でもあります。

 それはまるで降り積もる「雪」が如く、静かに、ゆっくりと時間をかけて積み上げられていった何かが、結果として、ひとたび埋まれば人を殺してしまえるほどに深い深いものとなってしまっている…といった形ですかね。

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公式サイトLINK >> 朝比奈まふゆ | 25時、ナイトコードで。 | CHARACTER | プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat.初音ミク

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 そんな彼女によって生み出されたセカイが、ニーゴのメインストーリーでは主題の一部となっているのですが、その物語をはじめに読んだ時、とても言葉にしがたい、けれど非常に心揺さぶられる気持ちになりました。

 きっと、絶望を全く知らない人からすれば、ただの暗くて気持ちよくないストーリーに見えるかもしれない。そんな物語に心惹かれる自分がいました。

 

 私は彼女ほどの絶望は抱えておりません。

 しかしながら私も子供の頃に、過干渉な親に絶望し、諦め、周囲の声に対して従順に生き続けた結果、自分を見失ってしまったという過去を持ちます。

 

 私にはいつからか、気づいたときには将来の夢がありませんでした。

 どこか未来に絶望している、そんな子供でした。

 そして、昔ほどではありませんが、今も自分が本当に何をしたいのか、どうしたいのか、あんまりよくわかりません。

 

 ぼんやりとしか覚えていませんが、幼少期は「ゲームクリエイター」に憧れていたと思います。テレビゲームが好きで、攻略本にある開発者コメントなんかを見て、ちょっと憧れる~なんてこともあったような気がします。

 ですが、そんな夢は肯定されませんでした。正直、あんまり鮮明には覚えていないです。でも、それを失ってしまうような無神経なことを親が言っているのを聞いて「こんな夢、現実的じゃないんだな」って捨てた…ような気がします。

 小学校や中学校の卒業文集なんかで、プロフィールページに「将来の夢」ってのがあるのは定番でしたよね。私は何を書いたらいいか全然わかりませんでした。中学の時は「薬剤師とかいいんじゃない?」って親に言われて、「薬剤師」って書きました。

 クラスメイトには「医者とか目指さないの?」とか「頭良いしエリート街道歩むんでしょ?」とか言われました。グロいの駄目だから医者とかありえないし、一般的に言うエリートも苦手です。何も思わなかったけど愛想笑いを返していました。

 いつだって、本当の将来の夢なんて、わかりませんでした。

 

 あと、普通だったら反抗期なんだろうと思う時期に「子供は親の言うこと何でも聞かなきゃいけないのかよ!?」って反発したことがあります。が、その返しが「子供が親の言うこと聞くのは当然でしょ!」でした。親と子の関係は死ぬまで変わらないのに。

 その時、全部を諦めた記憶があります。死ぬまで自分は奴隷なんだ、って。

 今思えばやり過ぎなんですけど、当時は本当にそう思っていて、「大人の言うことに従うのは当然」という感覚が気づいたら無意識の中に刷り込まれていました。ですから、とても手のかからない子供だったと思います。まぁ、絶望的なコミュ力の無さを心配されることは多かった気がするけど…

 周囲に言われるがまま勉学に励み、周囲の勧めに従い進学しました。ささやかな意思表示はどれも「大人の言うこと」と対立し、全て捨てていました。

 

 そんな自分が何を得られたか? 何も得られたような気がしませんでした。

 未来に楽しみなんて一つもない。そんな気持ちを10代の頃から抱えていて、私は将来に希望なんて何一つ持っていなくて、この人生でこれから何をしたいのかもよくわからなくて。

 社会的に「普通に」生き続けてはおりましたけれども、その実はとても空虚だったと思います。いつだったか「消えたい」「空気になれたらいいのに」が、一人でいる時間の口癖だった時期もありましたね。

 

 …といった具合の過去を持っている私にとってニーゴのメインストーリーって、もう誇張とかじゃなくメチャクチャぶっ刺さったんですよね。笑

 自分がわからなくて、探そうとして、見つからなくて、どこか諦めていて、でも見つけたくて、でも見つけられなくて、出来ることなら誰かに見つけてほしくて。そんな、健康な人にはとても伝わりにくいグルグルぐちゃぐちゃな心情みたいなものが共感なのか何なのか、想像できてしまって、胸が締め付けられる。

 だから私は異常に気に入ってしまっているかもしれませんけれど、それ抜きにしてもプロセカのストーリーってよく出来ていると思います。

 

 ゲームでやると開放する必要があったり面倒ですが、公式のYoutubeチャンネルでメインストーリーが公開されていたりします。気になったら覗いてみてくださいね。

 始めにも軽く書きましたが、ニーゴ以外にも4つのユニットがあります。それぞれ方向性が結構異なりますし、どれも出来が良いので、きっと一つぐらいは心動かされる物語があるんじゃないかな~と思います。

 

 あ、あと当然ですけど「将来の夢」とか「自分の気持ち」とかって、あるのであればきっと大切にしたほうが良いですよ。

 あなたの人生はあなたのものですから。って、よく言いますもんね。

 他者を害さないレベルであれば、個人の意思というものは基本的に尊重されるべきものだと、今の私は思います。学校で教わらない「生き方」なんていっぱいあるよ。

 

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 やばい! グチグチ書きすぎた!笑

 危うく日付を跨ぎかけているので、今日はこのくらいにしておきますね。

 

 うーん、こういうのちゃんと書くとすごい長文になっちゃいそうだなぁ。

 いつかプロセカのストーリーを深堀りした話とか書き殴ってみたいけど、はたしてそんな未来は存在するかな?

 明日からまた平日。「やりたいこと」のために頑張っていきましょう。